WiMAXはオンラインゲーム(ネトゲ)だと物足りない？理由と改善策を解説

WiMAXで利用ができる回線の速度は、オンラインゲームを楽しむためには十分です。しかし、快適にプレイするためには、回線速度以上に大切なものがいろいろとあるので、後悔したくないのなら、それらを考慮してから契約しなければいけません。こちらではWiMAXを使ってオンラインゲームをすると、問題になる理由と改善策を分かりやすく解説します。

WiMAXはオンラインゲーム（ネトゲ）には不向きな理由

WiMAXは、工事をする必要もなく開通ができるなど、メリットがとても多い高速回線サービスです。しかし、パソコンや家庭用ゲーム機などを使って、オンラインゲーム（ネトゲ）をプレイする上では、それなりのデメリットがあります。

何故、WiMAXがオンラインゲームに不向きなのか、PING値やサービスの仕組みなどの観点から、詳しく紹介したいと思います。

WiMAXはPING値が高くレスポンスが悪い

オンラインゲームを快適に楽しむためには、PING値が重要になります。しかし、WiMAXはそのPING値が高いので、操作がゲームに反映されるレスポンスが悪いです。

レスポンスが悪いということは、繊細な操作が難しくなるので、オンラインゲームによってはWiMAXは不向きです。

PING値とは何？

オンラインゲームは、端末での操作をサーバーに送って、反応を返してもらうことで成立しています。その反応速度を表す言葉をPING値といいます。

もしも、PING値が悪くても、麻雀やチェスなどの動きが少ないオンラインゲームなら楽しむことが可能です。しかし、格闘やシューティングなどの、一瞬の操作が大事なオンラインゲームは、PING値が悪いと楽しむのは難しいです。

PING値が低いほど良い

反応速度のPING値は、msという単位で表されています。例えば、PING値が500msならば、操作をしてから反映されるまで、0.5秒かかるということになります。

つまり、数値が低ければ低いほど反応が早くなるので、オンラインゲームを快適に楽しむことが可能です。

理想は一桁だが地域差もあるため限界がある

PING値は一桁が理想ですが、回線以外の要素も加わるため、どうやっても低くできない場合もあります。特に、オンラインゲームのサーバーが設置してある地域が外国の場合は、距離があるため、どうしてもPING値は高くなってしまいます。

いろいろな原因でPING値は変わるので、まともにオンラインゲームをプレイできる数値ならば満足しましょう。

目安は20～30msぐらい

PING値が20～30ms位ならば、格闘やシューティングなどの、動きが激しいオンラインゲームでも問題なく楽しめるといわれています。

画面上と操作のズレが限りなく少なくなるため、違和感なくさまざまなジャンルのタイトルをプレイできます。

ちなみに、PING値が100msを超えてしまうと、反応速度が重要なタイトルはプレイするのが難しいと考えたほうがよいでしょう。

WiMAXのサービスエリア対象外地域がある

WiMAXの提供エリアは決まっているため、対象外の地域に住んでいる方は、当然ながら利用ができません。サービス会社のホームページで提供エリアを調べられるため、申し込む前に確認する必要があります。

ただし、そちらに載っていなかったとしても、利用できる可能性があるので、どうしても使いたいならサービス会社に連絡してみるとよいです。

ギガ放題でも10GBの制限がネックになる

WiMAXにはギガ放題というプランが用意されていますが、実際は3日で10GB以上使うと通信制限がかかるので、マックススピードで使い放題だというわけではありません。ただ、3日で10GBというのは、普通にオンラインゲームをやるだけならば、十分に間に合う数字です。

しかし、オンラインゲームのタイトルによっては、ダウンロードやアップデートで10GB以上の容量を使う場合もあるため、簡単に制限に引っかかってしまうケースがあります。

WiMAXでオンラインゲーム（ネトゲ）の速度を上げる方法

WiMAXのPING値を上げるのは難しいですが、工夫次第では回線の速度を上げることはできます。回線の速度が遅ければ、PING値が低いよりも、オンラインゲームに悪い影響を及ぼすので改善を試みたほうがよいです。

回線に詳しくない方でも行える方法を紹介するので、オンラインゲームに適切な早くて安定した速度を手に入れましょう。

有線LANで接続

無線の電波は、障害物はもちろん、スマホや家電製品などの影響を受けることがあります。モバイルルーターでWiMAXを使っているのなら、無線で接続を行っているので、速度が遅くなっている可能性があります。

その周囲の影響を少なくできるのが、有線LANという接続方法です。ケーブルで物理的に繋ぐため、無線のときよりも速度がアップして回線が安定します。

クレードルを利用

WiMAXのモバイルルーターは、無線用に作られているため、有線LANの利用はできません。しかし、クレードルという機器に接続すれば、ケーブルを繋げられるようになるため、有線LANの利用が可能になります。

ただし、使用しているモバイルルーターによって、利用すべきクレードルは異なるため、適切なものを調べてから導入しましょう。

WiMAXルーターを窓際に置く

WiMAXルーターは、空から送られてくる電波を受信しているため、遮るものがないほうが速度がアップします。ガラス窓の側ならば、電波の受信がしやすいので、試しに設置してみましょう。

ただし、自宅や周囲の環境によって、電波の入りやすいところは異なるため、いろいろな場所に置いてみて、速度のチェックをしたほうがよいです。そうすれば、どこが一番速度が速いのか簡単に調べられます。

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ホームルーターを利用

通信速度を上げたいのなら、ルーターを交換することも考えましょう。ただし、交換を考えるなら、モバイルルーターの機種変更をするのではなく、設置型のホームルーターの導入をおすすめします。

それは、モバイルルーターよりも、ホームルーターのほうが高性能なため、高確率で電波状況がよくなるからです。また、コンセントで電力を供給する機器なので、バッテリーの容量を気にする必要もなくて便利です。

パラボラアンテナを自作してみる

ルーターに電波を集めやすくすれば、通信速度を上げられる可能性があります。そのためには市販のパラボラアンテナを買うのもよいですが、簡単に作れるため、自作を考えてみましょう。

インターネットでパラボラアンテナの原理を調べれば、100円ショップで販売されている安価なアイテムでも自作ができるようになります。

WiMAXでオンラインゲーム（ネトゲ）をする際の注意点

WiMAXでオンラインゲームをすることのデメリットが分かった上で、それでもやりたいと考えるのなら、いくつか注意点があるので把握したうえでプレイしましょう。注意点を守らなければ、自分がストレスに感じるだけではなく、他者に迷惑をかけてしまう可能性もあるからです。

オンラインゲームは他者と楽しむタイプのタイトルが多いので、迷惑をかけないことはとても大切です。

通信制限に気をつける

オンラインゲームで通信制限にかかりたくないのなら、通信量のチェックをおすすめします。WiMAXのモバイルルーターには通信量カウンターが用意されている場合が多いので、そちらを使えば、現在遊んでいるオンラインゲームの通信量をモニターできます。

通信制限にかかると、動画や音楽の試聴など、ほかのオンラインコンテンツにも支障がでるので計画的に利用しましょう。

動作が激しいゲームは控える（ストレスが溜まる）

動作の激しいオンラインゲームをやる場合、WiMAXではレスポンスが間に合わずに、画面やキャラクターがワープする現象が起こる可能性があります。まともにゲームをできない状態なので、プレイ時にストレスが溜まるでしょう。

ちなみに、キャラクターがワープしている状態は、他者からも見えます。そうなると、不正なチートツールを使っていると間違われることもあるので気をつけましょう。

ガチな方は光回線・固定回線

WiMAXのデメリットを許容できないのなら、光回線・固定回線を利用しましょう。外にオンラインゲーム環境を持ちだせなくなりますが、PING値は良好ですし、速度も安定していて通信制限もありません。

少しのズレが致命的なミスに繋がるオンラインゲームで、トップを目指すガチな方は、光回線・固定回線のほうが満足できる可能性が高いです。