【保存版】WiMAXが繋がりにくい原因と8つの対策方法を紹介

モバイルWi-Fiルーターの一つであるWiMAXでは、回線速度が非常に高速なため、いつでもどこでも快適にインターネットを利用することができます。ですが、使用場所などによっては、通信制限が適用されていなくてもインターネットに繋がりにくくなることがあります。快適にWiMAXを利用するために、繋がりにくくなる原因と対処法を知っておきましょう。

WiMAXが繋がりにくい原因とは？

WiMAXが繋がりにくくなる原因の中でも、よく起こりがちなケースを7つご紹介します。

対象サービスエリア外

山間部や離島など、WiMAXの対象サービスエリア外では、通信速度が遅くなりインターネットに繋がりにくくなったり、場合によってはインターネットへの接続そのものができなくなってしまうことがあります。

自分のいる場所が対象サービスエリアかどうかは、公式サイトの「サービスエリアマップ」や「ピンポイントエリア判定」を使うことで簡単に調べられるので、自分のいる場所がサービスエリア内かどうかが疑わしいときにはこれらを確認するようにしましょう。

電波が悪い・電波干渉

Wi-Fiの通信は、他のWi-FiやBluetooth、さらには電子レンジなどの家電製品が発する電波と干渉することがあり、これによってインターネットへの接続に時間がかかることがあります。

集合住宅や公衆無線LANのある場所など、電波が多く発生している場所でのWiMAXの使用は避けた方が良いでしょう。

また、電波を発する家電製品が使用されているかどうかも確認しましょう。スマートフォンのBluetoothがONになっている場合は、接続を切るようにすると繋がりやすくなります。

通信制限を受けている

月間のデータ使用量に制限があるプランの場合、その使用量を超えると通信制限が適用され、通信速度が大きく制限されます。この場合、翌月までの間、インターネットに繋がりにくい状態が続いてしまいます。

データ通信量の目安はルーターの画面に表示されるので、使いすぎに気をつけながら利用しましょう。

なお、WiMAXのギガ放題プランを利用している場合、月間のデータ使用量に制限はありませんが、3日間で10GB以上使用すると通信制限が適用されるので、注意が必要です。

設置場所が悪い

WiMAXでは、準マイクロ波と呼ばれる周波数帯の電波を利用しています。この電波は直進性が高いため、多くの情報を伝送することが可能ですが、回り込む能力が低いため、壁に囲まれた空間には電波が届きにくくなります。

そのため、窓がなかったり、壁が厚かったりする部屋の中でWiMAXを利用する場合、インターネットに繋がりにくくなることがあります。

また、壁などに問題がない部屋であっても、周囲の建物によって電波が遮られ、通信がしづらくなる場合もあるので、住宅街やビル街などでは特に気をつけましょう。

WiMAXルーターに問題がある

ここまでのどのケースにも当てはまらないという場合、WiMAXルーターそのものに問題が起きている可能性があります。

多くの場合、ルーターの再起動によって改善すると思われますが、どうしても通信状況が改善しなかったり、液晶の表示やタッチパネルなどに異常が見られる場合は、サポートセンターに連絡を取るのが良いでしょう。

自然災害（台風や地震）が発生している

台風や地震などの大規模な自然災害が発生した場合、基地局の回線や電源が壊れてしまうなどの要因によって、インターネットへ接続しづらくなることがあります。

こうした場合は、すぐに通信が回復するとは限りません。
どの程度の規模の通信障害が発生しているのか、復旧にどれくらいの時間がかかるのかなど、企業からの発表を待つようにしましょう。

また、災害時には「00000JAPAN」と呼ばれる公衆無線LANサービスが解放されるので、緊急の連絡の際にはこちらを利用するのが良いでしょう。

【基礎知識】WiMAX基地局について初心者向けに易しく解説

繋がりにくい時間帯（夜間18時～深夜2時）

夜間にはインターネットを利用する人が増えるため、通信速度が昼間などと比べて遅くなります。これはWiMAXに限らず、全ての回線に共通している問題のため、ある意味仕方ない問題とも言えます。

どうしても速度の遅さが気になる場合は、スピードテストを利用し、結果によって接続方法の変更などの処置を行うのが良いでしょう。

WiMAXが繋がりにくいときの8つの対策方法

WiMAXがどうしても繋がりにくい、という場合に使える対処方法を8つご紹介します。

WiMAXルーターを再起動

通信に問題が起きていると思われる場合は、WiMAXのルーターを再起動してみましょう。ルーター側に不具合が起きている場合、再起動によって改善する場合があります。

電池パックを取り外せる機種の場合、電源を切った後でいったん電池パックを取り付け直してから電源を付けるようにすると良いでしょう。

ただし、インターネットを利用して重要なデータを扱っている場合は、ルーターの再起動によってデータが破損してしまうことを防ぐため、必ず再起動の前にデータの保存を行うようにしましょう。

窓際にWiMAXルーターを設置

前述したとおり、WiMAXの電波は直進性が高いため、壁などの障害物の向こうに回り込むのが苦手です。

そのため、壁際や部屋の奥などにWiMAXのルーターを設置していると、インターネットへ繋がりにくくなることがあります。

窓際などの障害物の少ないところにルーターを置くことによって、電波が妨害されなくなり、通信速度が上がることがあります。

スマホのテザリング、LTEや4Gを利用

WiMAXの対象サービスエリア外のため繋がりにくい、といった場合、スマホのテザリング機能を利用することでインターネットに接続できる場合があります。

スマホのインターネット通信に使われている4G LTE回線の対応エリアは、WiMAXの対応エリアと比べて広く、地方などで利用する場合にはこちらの方がスムーズにインターネットに接続できる場合が多いです。

ただし、テザリングでのインターネット利用は通信速度が遅いため、どうしてもWiMAXで繋がらない時の最終手段として使うのが良いでしょう。

WiMAXルーター周波数を変更（2.4GHz→5GHz）

WiMAXルーターでは、2.4GHzと5GHzの2種類の周波数を取り扱っています。2.4GHzの電波は障害物の奥に回り込みやすい反面、他の機器の電波が干渉して繋がりにくくなる危険があります。

それに対して、5GHzの電波は他の電波に干渉されるリスクは低いですが、直進性が高いため障害物の影響を受けやすくなります。電波が混雑している環境などの場合、ルーター周波数を5GHzに変更することによって、電波干渉を避け、快適に通信できるようになることがあります。

周波数の切り替えは、ルーターを操作することで簡単に行う事ができるので、どうしても通信速度が遅い場合には周波数の切り替えを試してみると良いでしょう。

WiMAXルーターの初期化

位置や周波数の変更で通信速度が改善されない場合、最終手段として、ルーターの初期化を行うという手段があります。

側面についた小さな穴の中にあるリセットボタンを、爪楊枝などの細い棒状の物を使って長押しすることによって、工場出荷時の状態に初期化することが可能です。

機種によっては、画面上のメニューから初期化を行うことができるものもあります。初期化をしても契約情報は消去されないため、初期設定などを再度行う必要はありません。

クレードル（スタンド型の拡張機器）を利用

WiMAXを契約すると、クレードルと呼ばれるスタンド型の拡張機器の利用を勧められることがあります。また、家電量販店やインターネットショップなどでもクレードルを購入することができます。

この拡張機器を使うことによって、ルーターの位置を固定させることができるだけでなく、ルーターを乗せたまま充電させることもできます。

窓際などにルーターを設置する際や、後述する有線LAN接続を行う際などにもクレードルが役に立つので、WiMAXを利用する際にはセットでクレードルも利用するようにすると良いでしょう。

有線LAN接続でWiMAXルーターに接続

前述したクレードルのLANケーブルのコネクタに、有線LANのケーブルを接続することによって、有線LANを無線LANとして利用することができます。

有線LANでのインターネットは、機器同士が直接ケーブルによって繋がり、他の電波などによる干渉の影響もほとんどありません。

そのため、無線LANと比べて接続がとても安定しており、これによって通信が快適になることがあります。

また、一部のホテルなど、有線LANでしかインターネットに接続できない環境の場合、この手法で有線LANを無線LANとして利用することで、LANケーブルを差し込めない機器でもインターネットを利用できるようになります。

自作パラボラアンテナを作る

主に室内でWiMAXのルーターを使用する方の場合、パラボラアンテナを自作するという方法があります。

作り方はとても簡単で、金属製のボウルを置き、その中央部にルーターを紐や100円ショップのスタンドなどで固定するだけです。

金属製のボウルの代わりに皿やザルなどをアルミホイルで包んだ物を使っても大丈夫です。上手く電波を受信できるように場所を調整することで、接続速度が改善されることがあります。