WiMAXでスマホが繋がらない場合の原因と5つの解決方法

スマホがなかなかネットに繋がらないとイライラしますよね。それを解決してくれるのがWiMAXの存在。無線インターネットの中でも特に通信速度が速く、通信制限もかかりづらいので快適なネット生活が送れるようになります。ただしWiMAXにも弱点はあります。場合によってはスマホのテザリング機能に頼ることになるやもしれません。今回はWiMAXが繋がらない場合の対処法と、いざという時に備えてテザリングの知識をお届けしましょう。

WiMAXが繋がらない原因

スマホでWiMAXが繋がらない理由はいくつか考えられます。いずれも問題を把握さえすればすぐ解決できるので、まずは原因を知っておくことが大切です。

ここでは特に多いWiMAXが繋がらない原因をまとめてみました。

WiMAXのサービスエリア外

「そもそもWiMAXに対応していない地域だった」という可能性をまず疑いましょう。利用したいWiMAXの公式サイトを見れば、エリア判定ができます。

またWiMAXにも種類があるので、利用したい地域ではどのWiMAXが有利かを調べましょう。稀なケースですがWiMAXに全く対応しておらず、スマホの電話回線を利用せざるを得ないエリアもあります。

通信量超過で通信制限を受けている

プラン内容ごとに最大通信量が定められているので、それを超過すると通信制限を受けてしまいます。WiMAXが突然繋がらなくなったら、通信使用量とプラン内容を見比べてみましょう。

また通信料に制限のないプランでも、3日間で10GB使うなど過度な通信をすると、一時的な通信制限を受ける可能性があります。この場合は一晩経てば通信速度が元に戻りますから、それまではスマホの電話回線で我慢しましょう。

ルーターの置き場所が悪い

WiMAXを利用するには、ルーターから発信される電波がスマホに届かないといけません。ルーターの置き場所が悪いと、スマホに電波が届かなくなってしまいます。

壁や荷物が邪魔になって電波の通りが悪くなったり、水や金属に電波を吸収されていたり、電波は意外と邪魔されやすいことを覚えておきましょう。

WiMAXの旧回線のまま

新たなWiMAXサービスが導入されると、旧WiMAXサービスは廃止される場合があります。WiMAXサービスを更新しないままでいると、突然ネットに繋がらない事態に陥ってしまいます。

サービス自体が廃止されてはどうすることもできません。利用するWiMAXの廃止予定の有無を調べておき、なるべく新しいサービスを利用するようにしましょう。

電波が他機器と干渉

電子レンジを使っているとネット回線が不安定になる、という話をよく聞きます。これはWiMAXの電波が電化製品の発する電波に干渉されやすいのが原因です。

WiMAXルーターの傍に電化製品を置いている場合はこの原因を疑いましょう。

Windows 7、8、Vistaを接続

スマホでは正常なのに、Windows端末では回線が妙に遅くなるケースがあります。これはWindows端末による自動設定が原因です。

たとえばモバイルPCをバッテリー電源で利用すると、自動的に省電力モードに移行してしまいます。通信に割く電力が減少するので、WiMAXへの接続速度が低下するのです。

WiMAXが繋がらない場合の5つの解決方法

ここまでWiMAXが繋がらない原因を示してきました。まずはWiMAXサービスの契約内容を確認して、ルーターから正常な電波が発信されるようにしましょう。

その上でまだWiMAXが繋がらない場合は、自分で解決を図らなければいけません。ここでは簡単に試すことができる解決方法をまとめていきます。

ルーターを再起動

回線を使い続けると、プログラムへの接続が滞ったりアプリ履歴が残り続けたり、処理しきれなくなった情報が溜まってしまいます。新しい処理ができなくなるので、結果的に回線が遅くなってしまうのです。

ルーターを再起動すればそうした処理しきれない情報にリセットをかけられます。スマホの使い過ぎに心当たりがあれば試してみましょう。

窓際にルーターを設置

WiMAXの通信速度は、ルーターの置き場所に左右されやすい傾向にあります。なので窓際にルーターを設置してみましょう。

床から1メートルの高さが望ましく、壁に埋まっている鉄骨に電波を吸収される心配がなくなります。ただしルーターは直射日光に弱いので、その点には注意が必要です。

スマホのテザリング、LTEや4Gを利用

WiMAXが繋がらなくても、その他のネット回線には影響が出ません。あれこれ試す時間がないならば、一時的に別の回線に頼るのも手です。

スマホさえあればテザリング機能でPCをインターネットに繋いだり、スマホ本体をLTE回線でインターネットに繋いだりできます。お手軽にネットへつなぐ手段がいくつかあれば、不測の事態に対処しやすくなります。

ルーター周波数を切替（2.4GHz→5GHz）

ルーターには2つの周波数が備わっています。2.4GHzだと古い端末でも対応している利点がありますが、電波干渉に弱く、もともと通信速度が遅い欠点もあります。

ルーターの周波数を2.4GHzから5GHzに変更すれば、通信速度を改善できるケースがほとんどです。

ルーター初期化

ルーターを初期化すると工場出荷状態に戻ります。設定が消えるだけなので、WiMAX契約に関する心配はいりません。

「通信設定をいじってしまい戻し方が分からない」「パスワードを忘れてしまい再設定したい」といった場合に有効な手段です。

WiMAXとテザリングそれぞれの特徴

WiMAXはとても便利ですが、不測の事態に備えて別回線も用意したいところです。スマホを持っているのであれば、テザリング機能を利用するのが簡単でしょう。

大量通信を目的とするならWiMAXが便利ですが、少々の通信であればテザリングも有効活用できます。実際にどんな違いがあるのか、WiMAXとテザリングの特徴をそれぞれまとめてみました。

WiMAX

自宅でインターネットを楽しむのであればWiMAXがとても便利です。ルーターさえあればどこでもネット回線につなげるので、モバイルルーターを用意すれば外出先でもWiMAX回線を利用できます。

電話線から引いてきた固定回線よりは弱いのですが、携帯回線に比べると格段に強い通信が行える利点が大きいです。

スマホと別に端末が必要

スマホなら携帯回線をWi－Fi代わりに利用できるので、他の機器を用意する必要はありません。一方、WiMAX回線を利用する場合はルーターが必須なので、スマホに加えてルーターも持ち歩く必要が出てきます。

大きさはスマホ程度なのでかさばりはしませんが、もし自宅にルーターを忘れてしまうと、出先で一切ネットを繋げなくなる点は注意が必要です。

料金が別途かかってしまう

携帯プラントWiMAXプランは別物なので、契約料も別途必要になります。スマホでのネット利用をほとんどしない場合は、ネット料金が高くついてしまいます。

また契約時に無料でルーターが配布されることがほとんどですが、高性能のルーターや外出用のルーターを求める場合、別途購入が必要な点も意識しておきましょう。

バッテリーが長持ちする

スマホをネット回線につなぐと、バックグラウンドで勝手に通信してしまいます。WiMAXの回線は携帯回線より強いので、通信時にかかるスマホへの負担が減り、バッテリーが長持ちするようになります。

スマホを使う時だけWiMAXをオンにすればより効果的でしょう。

通信量を気にせず使える

通信制限がないプランを利用すれば、通信料を気にする必要がなくなります。携帯プランは0.5GB、1GB、２GB・・・とプランごとに細かく分けられており、それを上回ると通信速度が著しく低下します。

通信量を意識するのは面倒ですし、大量通信をするならばWiMAXを利用したほうが安上がりです。

同時に何台も接続可能

回線が強いので、同時に何台ものスマホを接続できます。特殊なプラン加入や機器購入の必要はなく、Wi－Fi接続なら10台でも大丈夫。

ただし通信速度が遅くなったり、利用プランによっては通信制限を超える恐れがあるのを覚えておきましょう。

テザリング

テザリングを簡単に説明すると、スマホをルーター代わりにして、他のスマホやPCのネット接続を手助けすることです。手軽に利用できるネット回線としては便利ですが、スマホへの負担を考える必要があります。

スマホ1台で通信可能

スマホ1台あれば他の機器もネット接続が可能になるので、最も手ごろなネット回線だと言えます。ルーターを持ち歩く必要がないので、荷物が増えない点も嬉しいですね。

通信量が少ない場合は費用がお得

ネットを短時間しか利用しないのであれば、通信料金にほとんど影響しません。au、ソフトバンクならテザリング機能の利用代金は525円しかかかりません。

携帯料金だけで済むので、ネット料金をWiMAXより安く済ませることも可能です。

バッテリーの消耗が早い

スマホが元々消費する電力に加え、テザリングで別端末の分も消費するのですから、当然バッテリーの消耗が早まります。もしテザリングを多用するのであれば、予備バッテリーを準備したり、出先で充電できる場所を確保したりする必要が出てくるでしょう。