【疑問】WiMAX通信制限の7GBってどれぐらい？制限回避方法を伝授

WiMAX電波を高速Wi-Fiに変換してくれるWiMAX端末。持っていると外出先でもサクサクとWi-Fiが繋がってとても便利な端末ですよね。WiMAXの契約をするには通常プランとギガ放題プランの２種類があります。いったいどちらのプランを契約した方がお得なのでしょうか。通常プランは７GBという縛りがあります。これはどの程度の縛りなのかを解説していきます。

WiMAXの7GBの通信制限とは？

WiMAXの通常プランでは、7GBの縛りがあります。この制限を超えてしまうとどうなってしまうのでしょうか。通常プランの詳細について紹介します。

通常プランで利用可能な月間データ量

先にも記載した通り、通常プランで契約をすると1ヶ月あたり７GBの縛りがあります。それでは、7GBを超えると追加料金でも発生してしまうの？という疑問を持つ人もいるかもしれませんが、実際のところそうではありません。

そのような場合には後述するようなペナルティが発生するだけです。しかし、ペナルティを受けるとWiMAXの能力が最大限に発揮できないかもしれません。

月間で7GBを超えると通信制限（速度規制）

実際のところWiMAXを月間7GB以上使ったらどのようになってしまうのか。それは、速度制限を受けます。

128Kbpsの速度制限ということになる

月間7GBを超えた時点で、128Kbpsの速度制限というハンデを受けることとなるのです。これから後述することを読んでもらえば実感できると思いますが、128Kbpsは動画を視聴できるレベルではありません。

もし、あなたが毎日YouTubeやHuluなどの動画サイトにアクセスする人であれば、128Kbpsの制限は耐えきれないものとなるでしょう。

au 4G LTEでも同じ条件

WiMAXには、ハイスピードプラスエリアというモードが存在します。このモードは万が一WiMAXの電波が来ていない時に、auのLTE回線を利用してWi-Fiサービスを提供するというものです。

auのLTE回線は対人口比率99％が確保されていて、WiMAXよりも繋がりやすい電波と言われています。通信速度もWiMAXと同様のスピードです。

では、ハイスピードプラスエリアモードのみ使用していればいいのでしょうか。実際はそうではありません。

ハイスピードプラスエリアでも独自のカウントを実施していて、7GBを超えた時点で128Kbpsの速度制限を受けてしまいます。最も盲点となるのは、ギガ放題でハイスピードプラスエリアを使用している時にも、使用パケット数が7GBを超えてしまうとWiMAX電波に関しても128Kbpsの通信制限を受けてしまうことです。

9割以上のユーザーがギガ放題プランを選択

実際の統計によると、WiMAXを契約している人の約90％以上はギガ放題プランを選択しています。その理由は二つあります。

ひとつ目の理由としては、ギガ放題というネーミングの通りに7GBの縛りがないこと。二つ目の理由としては、3日間のパケット数が10GBを上回った時に速度規制が入りますが、その時の速度制限は1Mbpsです。

この速度では、通常画質であればYouTubeやHuluなどの動画を十分満喫できる速度であるからです。

WiMAXの7GBプランで通信制限を受けるとどうなる？

では、実際にWiMAXの通常契約である7GBプランで通信制限を受けるとどうなってしまうのでしょうか。

128kbpsに速度が落ちてしまう

WiMAXの通常プランを契約していると7GBの縛りがありますが、7GBを超えた時点で128Kbpsまで速度が落ちてしまいます。

128kbpsは動画再生はほぼ無理

128Kbpsとはいったいどんなスピードなのでしょうか。例えば、Webページの閲覧を考えると、快適な速度は100Kbpsから3Mbpsと言われています。

そのためWebページ閲覧はなんとか可能なレベルですが、動作がもっさりとした印象を受け多小ストレスを感じるかもしれません。では、テレビ会議システムなどのビデオ通話はどうなのでしょうか。

ビデオ通話では300Kbpsから2Mbpsが必要と言われています。ビデオ通話は困難なようです。
なお、動画視聴についてはどうなのでしょうか。動画視聴の場合には500Kbpsから25Mbspと言われています。

そのため、YouTubeやHuluなどでいくら解像度を落としたとしても動画視聴は困難と言わざるを得ません。

解除方法はなく待つしかない

では、この128Kbspの速度制限を解除する方法はないのでしょうか。残念ながらそれはなく、待つしかありません。

通常、その月のパケット使用量が7GBを超えた時点から128Kbpsの通信制限が開始されますが、それが解除されるのは翌月の1日からです。通信制限に引っかかってしまった場合は、その月は高速通信を諦めなくてはなりません。

WiMAXの7GBはどれぐらいのデータ量？

実際にWiMAXの通常プランではどれくらいのことができるのでしょうか。つまりは7GBで何ができるのかについて、ソフトバンクの公式データがありますので、それについてご紹介しましょう。

ソフトバンク公式データ

ソフトバンクでは、ソフトバンクのスマートフォンユーザーのために7GBで何をどのぐらいできるのかをホームページに記載してくれています。そのデータをもとに解説していきましょう。

メール1ヶ月：1,870万通

ソフトバンクのデータによると、スマートフォンやパソコンなどを端末としてメールの送受信だけで7GBを使い切った場合は、1,870万通のメールの送受信が可能と発表しています。これを1日あたりに換算すると488通となります。

これは、メール一通あたり約500KB程度あるということが前提です。このことを考慮するとメールしか使わない人であれば、通常プランで問題がないということになります。

WEBサイト閲覧：50,600ページ

もし、Webサイトの閲覧をして7GBを使用するとしたらどうでしょう。この場合は約50,600ページが閲覧できるとされています。

この場合の前提としてホームページ1ページあたりが150KBであることが前提です。これを1日に換算すると、およそ1,686ページということになります。

ホームページ閲覧をする人にとっては通常プランでOKなのではないでしょうか。

動画視聴：33時間

さて、問題は動画視聴です。WiMAXをチョイスする人はそのスピード性能から考慮すると、YouTubeやHuluなどの動画視聴をするヘビーユーザーが多いのではないでしょうか。
ソフトバンクのデータによると、7GBでは動画の視聴は約33時間です。もしこれを１日に換算すると約1時間となってしまいます。

毎日映画を見ている人であれば、映画一本90分から120分あることを考慮すると足りませんね。

結論！あまり使わない人向けのプラン

これまでのデータを参照すると、通常プランでもメールやWeb閲覧のみのライトユーザーであれば問題ないでしょう。そして動画を1日1時間以上見るヘビーユーザーであれば、NGということになります。

しかし、最新のWiMAX2+では、使用するモデムによっては最大下り1Gbpsという驚異のスピードを実現しています。このスピードが魅力と考えている人は、ほとんどが動画視聴を行うヘビーユーザーと考えて良いのではないでしょうか。

それらのことを踏まえると、7GBの縛りのある通常プランはあまり使わない人向けで、たくさん使う人はギガ放題プランを選ぶべきということができるかもしれません。

WiMAXの7GBの通信制限を回避する方法

それでも7GB縛りのある通常プランを使用している人もいるでしょう。そんな人のために7GB対策を紹介します。

通信量を無料アプリでチェック

まずは、通信量を毎日チェックすることから始めてみてはいかがでしょうか。通信量をチェックするにはアプリがあればOKです。
スマートフォンでもパソコンでも通信量カウンタは無料でダウンロードすることができます。

プロバイダWEBページで確認

通信量は、プロバイダのWEBページにて確認することもできます。端末が送られてきた時にプロバイダのホームページのIDとパスワードが送付されているはずです。
プロバイダのホームページにログインし、マイページを見れば前日までの通信量がわかります。

通信モードを臨機応変に切り替え

先にも紹介したように、WiMAXにはハイパープラスエリアモードがあります。WiMAXとハイパープラスエリアモードは、独立してパケットカウンタを持っています。

言い換えると、WiMAXの7GBとハイパープラスエリアモードの7GB、合計14GBを持っているということになります。臨機応変に通信モードを変えてみるのも一つの手段です。

無料のWi-Fi・au spot利用

特に外出先などでWi-Fiを使用する時には、WiMAXを使用せず、無料の公衆Wi-Fiを使用してみてはいかがでしょうか。最近は、大きなカフェやファストフード店では無料Wi-Fiが増えています。