WiMAXのスピードテストで速度を測定しよう！遅い場合の対策は？

WiMAXは、QUコミュニケーションズが発信しているWiMAX電波を受信して、高速Wi-Fiを提供してくれる便利なサービスです。モバイルルーターでギガ放題を選択すれば、パケット通信量を気にせず外出先などでも高速Wi-Fiが楽しめます。しかし、場合によってはスピードが上がらないこともあるでしょう。そんな人のためにスピードの測り方やスピードをアップさせる方法をご紹介します。

WiMAXの速度について

WiMAXは各種プロバイダからサービスが提供されていて、どのプロバイダのホームページでも速いと記載されています。しかし、実際に重要なのは使用する環境でスピードが異なることです。スピードについての概念について紹介します。

HPに掲載されている速度は最大通信速度

色々なプロバイダから提供されているWiMAX。確かに、どのプロバイダにも最大758Mbpsという驚異のスピードが掲載されていて、スピードに関しては高いスペックがうかがえます。

実際にWiMAXもWiMAX2+の登場により年々スピードは向上しています。最新モデルのスペックを紹介すると、下り最大1.2Gbpsで、上り最大75Mbpsとなっています。

しかし、これは理論上の最大通信速度であり、使用している機器やエリア、電波状況などによって異なります。

大事なのは自身の実測値

各プロバイダのホームページに記載されているのは、素晴らしいスピード性能ですが、実際に必要なのは自身の実測値です。WiMAXというのは実際に利用する環境によってスピードが異なってくるのです。

WiMAX基地局に近ければ、当然スピードは上がりますし、逆に遠ければスピードは下がります。また、周辺にビルが多いと電波を受信しにくくなりスピードが落ちてしまうこともあるのです。

WiMAXの電波は、２GHzから11GHzという、高周波が使用されています。電波というのは高周波であるほど、障害物の回避能力が下がってしまいます。
そのため、ビルなどがあると電波が反射してしまい、うまくつながらないことがあるのです。

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上り速度＝アップロードの速度

現在のところ、WiMAXの最大上り速度は75Mbpsと言われています。上り速度とは、アップロードするときの速度です。

もし、YouTubeなどで動画などをアップロードする機会が多いのであれば、この上りスピードを気にする必要があります。

一般的には、アップロードよりダウンロードする人が多いので下りに比べて上りの方が遅いスペックとなっています。

下り速度＝ダウンロードの速度

ダウンロードに影響するのは下り速度です。WiMAXの下り速度の理論値は、現在最新モデムを利用した際は最大1.2Gbpsとなっています。

このスピードは驚異的なもので、YouTubeやHuluなどの動画を高画質モードにて楽々視聴できる速度です。高画質モードとは、720p以上の解像度のことで、現在の主流は1080pです。

PING値＝サーバーからの応答速度

オンラインゲームなどをするときによく重要視されるPING値。これは一体何なのでしょうか。

PING値とは、ネットの主流になっているTCP/IPネットワークにて、相手先ホストと通信できるかを確認できるコマンドです。PING値の単位はミリセカンドで数字が小さいほど高性能と言われています。

PING値の指針としては30以下であればオンラインゲームをしていてもほとんどタイムラグを感じることはありません。一般的にPING値の平均値は61から100ミリセカンドと言われています。

WiMAXのスピードテストを試そう

さて、自分のWiMAXの実際のスピードはどのくらいなのでしょうか。それを計測する良いツールがあります。これらを使用してスピードテストをしてみましょう。

Radish Network Speed Testing

このプログラムは、Studio Radishが開発したネットワーク通信速度測定システムです。同時に複数のTCPコネクションをした測定ができるのが特徴です。測定の対象をJavaスクリプト、Javaアプレットから選択することができます。

測定は専用プログラムによって行うため、プログラムをダウンロードする必要があります。ダウンロードする際には回線情報登録が必要です。

Speedtest

Speedtestは利用しているインターネット回線の速度を約30秒でテストするWeb実行型のプログラムです。使い方はとても簡単で、Speedtest.netにアクセスして、Webのトップページにある「Begin Test」をクリックするのみです。

FAST

FASTは、インターネットの回線をWeb上にて確認できるWeb完結型のサービスです。このシステムも使い方は簡単で、FAST.comにアクセするのみで下り速度を自動的に計測してくれます。
FASTの場合は上りのスピードテストはできません。

Rapidnet

Rapidnetもサイト型のスピード計測サービスです。一定容量のファイルをサーバーにアップロードとダウンロードを行うことで、上りと下りの回線速度を測定することができます。

計測速度が速いのが特徴で、上りと下りの両方のチェックを実施したとしても約5秒で測定が可能です。さらに早く計測する高速モードや、入手できたスピードテスト結果をSNSに投稿できる機能も備えられています。

WiMAX実測スピードマップ

WiMAX実測スピードマップは、自分で速度を計測するものではなく、WiMAXの母体となっているQUコミュニケーションズがあらかじめ計測した速度を、マップ上で確認するというものです。

マップの表示にはGoogleマップが利用されていますので、見やすいのではないでしょうか。
マップ上に色分けされて表示されますので、視覚的にスピードを知ることができます。

WiMAXのスピード測定アプリ4選

WiMAXの速度検証は、スマートフォンで行いたいと考える人も多いでしょう。そこでスマートフォンでもスピードをチェックできる便利アプリを厳選して４つ紹介します。

スピードチェッカー

このアプリは、20秒以内で速度を計測してくれます。過去のスピードチェックの履歴を参照できますので、どのカフェが回線が速かったのかがすぐにわかります。
外出先で頻繁にWi-Fiを使用する人にオススメのアプリです。

ドコモスピードテスト

大手通信キャリアであるドコモが提供するスピードテストアプリです。上りも下りも測定できます。
今いる場所の速度の測定ができるのはもちろんのこと、LTEの速度の平均値も求めることができます。このアプリでは、ドコモのWi-Fiスポット検索やドコモショップの検索も可能です。

RBB TODAY SPEED TEST

RBB TODAY SPEED TESTというアプリは、実際にサーバーと通信を行い、スループットを計算することで、上りと下りのインターネット速度を検証します。３G、LTE、Wi-Fiの電波の種類を自動判別してチェックしてくれます。

測定履歴も残してくれる優れもののアプリです。MyDataタブをタップすると、測定履歴の平均値を見ることができ全国平均値との比較も行えます。

Speedtest.net

Speedtest.netは、テスト開始のボタンをタップするのみで約30秒でスピードテストを実行してくれるアプリです。インターネット接続アプリとしては有名なものとなっていて、プロにも信頼を得ている信頼性の高いアプリです。

WiMAXで速度が遅いときの5つの対策

さて、実際にスピードテストを実行してみたとして、実測スピードが遅かったらどうすれば良いのでしょうか。あきらめる必要はありません。具体的な解決策を挙げていきます。

障害情報が出ていないか確認

これまでスピードが出ていたのに突然スピードが落ちたような場合は、UQコミュニケーションズや自分の契約しているプロバイダのホームページにアクセスして障害情報が出ていないか確認してみましょう。

もしかしたら、最寄りのWiMAXステーションがダウンしていて、遠いWiMAXステーションを利用している状態かもしれません。

また、どこかで災害が起きているような場合は回線が混み合い、遅くなっている可能性があります。

ルーターを再起動をする

もしかしたら、ルーターが暴走している可能性もあります。もし通信ができなくなったり極端に遅くなってしまったりした場合は、ルーターを再起動することをお勧めします。

なお、ルーターの基本ソフトのアップデートがあったときには必ずアップデートするようにしましょう。最新ソフトでは、スピード対策が施されていることがあるからです。

ルーターは窓際に置く

ルーターは窓際に置くようにしましょう。その方が電波の受信状態が良いからです。

また、WiMAXは２GHzから11GHzという高周波が使用されています。もしあなたが鉄筋コンクリートの建物の中にいるのであれば、建物の中までWiMAX電波が入ってくることは困難と考えた方が良いでしょう。

WiMAX電波を確実に受け取るためにもルーターは窓際に置くのが賢明です。

有線LANを接続する

もし、WiMAXのスピードが上がらないのであれば、有線LANを使用するようにしましょう。有線LANは電波障害の影響を受けず、常に安定しています。

WiMAXは外出用と割り切って、自宅では有線LANを使用するといった割り切った使用方法も良いのではないでしょうか。

パラボラアンテナを自作してみる

究極の方法としてパラボラアンテナを作ってしまうという方法があります。パラボラアンテナの作り方は、調理用具のボールやザルを使用します。

ボールやザルの凹んだ方向を外に向け、中央部分にルーターを置くようにします。これだけで、電波のゲインが上がり電波を取得しやすくなります。
通信速度が４倍になったという報告もあります。